ゆるい陸マイラーの話
ついに陸マイラーになりました。もともと旅が好きで必然的に飛行機によく乗るため、実のところは空陸両用マイラーです。とはいえ、セレブや出張族ではなく、マイル修行僧でもなく、年に数回の帰省のために特典航空券を得られる程度のマイルが貯まればという、ゆるい陸マイラーです。
(出典:blog-imgs-77.fc2.com)
陸マイラーにとってはJALよりANAの方がマイルを貯めやすいということで、ANAを選びました。ANAのSFC(上級会員)を目標としているわけではありません(笑)。海外旅行でもスターアライアンスのエアラインをよく利用するため貯まりやすいんですが、本当はJALの方が好きかも。
ANA陸マイラーになるにあたって、まず手にしたものが次の2つです。
・ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)【クレジットカード】
・Financial Pass Visa デビットカード【キャッシュカード】
これらのカードを簡単に紹介します。
ソラチカカード (ANA To Me CARD PASMO JCB)
ANAと東京メトロが提携して誕生したクレジットカードが「ソラチカカード (ANA To Me CARD PASMO JCB)」です。ANA一般カードの1つで、陸マイラーの方々のブログでは必携とされています。私は既にJCBブランドのカード(JCB GOLD EXTAGE)をメインカードで使っているため、同ブランドのカードを増やすのは気が進まなかったのですが、必携ならばと作りました。
ANAのフライトでマイルが貯まるのはもちろん、カード決済でOki Dokiポイント(JCBのポイント)が、東京メトロの利用でメトロポイントが貯まります。また、PASMOのオートチャージも利用でき、東京メトロ(他一部の私鉄)の定期券も搭載できます。ただ、必携とされる理由は他にありました。
実は、ソラチカカードを経由すると、メトロポイントからANAマイルへ高レート(メトロポイント:ANAマイル=1:0.9)で移行できるんです。この通称“ソラチカルート”を利用して、他のポイントサイトのポイントをANAマイルへ移行する陸マイラーが多いようです。そこまでするのかぁと思いつつも、通勤やプライベートで東京メトロを利用しているので、とりあえず申し込みました。
Financial Pass Visa デビットカード
静岡の地方銀行であるスルガ銀行とANAが提携して誕生したネット銀行が「スルガ銀行ANA支店」です。東京都中央区日本橋にラウンジ(店舗)を構えています。このANA支店で発行されるキャッシュカードが「Financial Pass Visa デビットカード」で、ANAのフライトや提携サービスでマイルが貯まるだけではなく、銀行の取引でもマイルが貯まるのです。
特徴① マイル付与
・給与振込口座指定,10万円以上の給与振込
→ 毎月50マイル,年間600マイル
・固定電話,携帯電話料金の引落
→ 1件ごとに10マイル
・クレジットカード,生命・損害保険の料金の引落
→ 1件ごとに5マイル
・マイル付き定期預金
→ 10万円ごとに毎年60マイル(+金利0.05%)
・Visaデビットの利用
→ 利用額に応じて3,000マイル~8,000マイル
特徴② ATM手数料無料
・平日の昼間はゆうちょ銀行,コンビニ等のATMも出金手数料無料である。
・一定の利用条件を満たすことでステージが確定し、手数料無料の範囲が拡大する。
特徴③ 海外旅行障害保険自動付帯
普段はみずほ銀行をメインバンクとして、スルガ銀行をサブバンクとして利用しています。以前はゆうちょ銀行、りそな銀行も利用していましたが、ネットバンクの手数料の安さと預金金利の高さに魅かれ、スルガ銀行もしくは新生銀行をメインバンクにしようかと考えています。これからの時代、メガバンクにこだわる必要もないような。
追記
一部のサイトやブログでは、陸マイラーについての賛否の話も出ています。これには会計の要素も絡んできます。ANAがIFRS(国際財務報告基準)に移行せずに日本の会計基準を適用している現在は、マイレージ利用分も売り上げとして計上されるため、陸マイラーもANAの業績に貢献していると言えます。また、ポイントサイトからANAへ送金されること、陸マイラーが普段の航空機の利用でANAを選択することなど、陸マイラーがANAの業績の一助となっていることは、ウェブサイトや雑誌におけるANA担当者の発言からも読み取れます。空マイラーからすれば、おもしろくないのかもしれませんが…。
陸マイラーの心得、ポイントのフロー、会計処理の詳細などについては、ベテラン陸マイラーの方々のブログをご覧いただけたらと思います。