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野田聖子氏のウーマノミクスの話

先日、日本ホテル協会の春季通常総会に関連したセミナー(講演)に参加しました。

講演の内容は、日本の人口減少(少子高齢化)と女性の問題についてでした。

 

写真:野田聖子氏Facebokページより 

 

 講師について

 

講師:衆議院議員 野田聖子

演題:「ウーマノミクスしかない」

 

講師の野田聖子氏は、自由民主党所属の衆議院議員(8期)、衆議院災害対策特別委員長です。過去には、岐阜県議会議員(1期)、郵政大臣内閣府特命担当大臣(消費者、食品安全、科学技術政策)、自由民主党総務会長などを歴任されました。

 

 

内容について

 

私の解釈でざっくり内容をまとめます。

もしかすると誤解している部分もあるかもしれません。

 

自民党政権が長年隠してきた厚生労働省の資料を、民主党政権国土交通大臣が公開しました。その資料によると、ここ100年で約9,000万人の日本の人口が減り、明治時代後期の規模に戻ると試算されています。その頃と今が大きく違うのは高齢化率であり、問題なのは年金制度だと野田氏は言います。

 

高齢化はまだわかるが少子化はピンとこないという人が多い。地方ではなく東京で生活している人は特に。今まで子どもを3人産めた人が1人だけ産むようになりました。数としては子どもが毎年30万人減っているイメージです。第二次世界大戦では約320万人が亡くなりましたが、約10年でこの数とほぼ同じ数の子どもがいなくなります。

 

今もうすでに、福祉、製造、サービスなどあらゆる業界で人が足りていません。機械化が進み、ロボットが入り、AIも研究開発が行われていますが、いつになるかわかりません。今、人が足りていません。

 

では出産についてはというと、仕事や社会による人為的不妊症が増えているようです。出産や育児に対する理解もそうですが、出産適齢期に関する理解もあまりされていません。女性の平均寿命は延びていますが、実は出産適齢期は明治時代と変わりません。26歳まで、長くても32歳までが、母子ともに健康な状態でいられる出産適齢期だそうです。

 

不妊治療そのものには保険が適用されますが、治療の最後、体外受精には保険が適用されず、約50万円の費用がかかります。この費用を支払えない若者は出産できません。産婦人科不妊治療のために来ている人の多くが40代50代の女性だそうです。

 

女性の医療の問題も、男性社会から生まれているのかもしれません。女性の平均寿命が長いのに、健康寿命は短い。この理由の一つとして、医薬品は男性の体をもとに作られ、女性の体には合っていないものが多いといいます。

 

また、低用量ピルは日本での使用率が極端に低いのですが、これは日本での保険適用の認可が遅れていたことにあります。ふしだらな女性が増えるという理由でなかなか認可されなかったわけですが、望まない妊娠によって身体が傷ついた女性もたくさんいます。

 

一方、ED(男性の機能不全)、メタボ、禁煙外来はすぐに認可されました。国会で議論しているのが男性たちだからです。自身に関わる問題でもあり、関心が高いからです。女性の政治家は誕生して以来ここ70年ほど、全体の10%未満で推移しています。少ないのです。

 

女性の雇用の問題もあります。世界の国々の中で、日本の女性の活躍率は160位前後です。先進国の中で、日本の女性の能力は低いと言われています。大学までは男性と一緒にやってきても、労働の中における女性の地位は低いのです。非正規雇用が多い、会社で研修を受けさせられない、企業が女性を育てることができていない。女性の平均賃金は男性の0.7倍です。

 

野田氏は言います。世の男性が悪いわけではない。男性は無知であった、知らなかっただけだと。女性のことはわからない。戦後の大臣、議員は出産についてあまり積極的に議論してきませんでした。少しでも変な発言をしてしまうとすぐに首は飛ぶ。あまり知らない、何も言えない。でも、今の女性は準備ができています。女性の側から権利とかそういうことを言い始めるとおかしなことになってしまうかもしれない。女性はスタンバイができているので、あとは男性の理解と応援を受けて活躍していくだけです。

 

内需はもうだめです。インバウンドに頼らざるを得ません。今のまま外国人の労働者を受け入れても、外国人に対する差別が助長されるだけです。まずは、国内の女性から、活用していきましょう。

 

 

と、このような内容でした。さすが政治家はトークが上手い。面白かったです。男性批判ではなく、フェミニズムでもない。人口減少(少子高齢化)という事実をしっかりと受け止めて、その問題と改善に繋がる提言を訴える、そのような講演でした。